整体後に体がだるいのはなぜ?好転反応の仕組みを解説

整体の施術後に出る「好転反応」とは?

整体を受けた後、「なんとなく体がだるい」「痛みが増したように感じる」などの症状が出ることがあります。
これを「好転反応」と呼びます。

「好転反応が怖くて通院に踏み切れない…」と感じる方もいらっしゃいますが、
実はこの反応は悪いものではなく、体が回復している証拠なのです。

今回は、好転反応の原因や症状、そして対処方法について詳しくご紹介します。
整体に興味はあるけれど不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

好転反応とは?揉み返しとの違い

整体の施術後に起こる好転反応は、「揉み返し」と混同されがちですが、全く異なるものです。

好転反応とは

整体の施術によって、体内の老廃物や疲労物質が排出される過程で起こる一時的な反応です。
だるさや眠気、軽い痛みなどが出ることがありますが、これは体が正常な状態に戻るプロセスで起こる自然な現象です。

揉み返しとの違い

一方で、揉み返しは施術が強すぎたり、筋繊維が傷ついたりすることで起こります。
これは体からの「刺激が強すぎる」という警告のようなもの。
頭痛や吐き気、筋肉の硬直が見られることがあります。

好転反応が起こる原因とパターン

好転反応は、以下のような場合に起こりやすいです:

1. 体が大きく変化した場合

整体で体の歪みが矯正されると、バランスが大きく変わります。
その結果、普段は意識しなかった部位に痛みや違和感が出ることがあります。

2. 刺激が強かった場合

施術が体にとって刺激的すぎると、好転反応が強く出ることがあります。
これを「オーバードーゼ」と呼びます。適切な刺激量が大切です。

好転反応の種類と症状

好転反応には、さまざまな種類があります。以下は代表的なものです:

1. 弛緩(しかん)反応

体のだるさや眠気が特徴です。
施術後に血流やリンパの流れが良くなり、副交感神経が優位になることでリラックス効果が高まり、
だるさや眠気を引き起こします。

2. 過敏反応

施術箇所に痛みやかゆみ、頭痛が現れることがあります。
血流が良くなることで一時的に起こる反応ですが、自然治癒力が高まる過程で徐々に改善していきます。

3. 排泄反応

リンパの流れが改善されることで、老廃物が排出されやすくなります。
尿の量や色、便通の変化、湿疹や吹き出物などが出ることがあります。

4. 回復反応

体全体の血流が良くなり、だるさや軽い発熱、吐き気が出ることがあります。
温泉に入った後の「湯あたり」に似た状態です。

好転反応への対処法

好転反応が出たときは、体が自然なバランスを取り戻そうとしているサインです。
以下の方法で、症状を和らげることができます。

1. 軽く体を動かす

適度なストレッチやウォーキングを取り入れることで、血流を促進し、老廃物の排出を助けます。

2. 湯船にゆっくり浸かる

38~40℃程度のぬるめのお湯でリラックスすると、血行が良くなり、体の回復をサポートします。
※41度以上ですと具合が悪くなることがあります

3. 患部を温める

痛みがある部位には蒸しタオルを使って優しく温めましょう。
特に頭痛の場合は、後頭部を温めると楽になることが多いです。

4. 体を温める飲み物や食事を摂る

ショウガやネギ、根菜類を使った温かい食事がおすすめです。
また、水分を多めに摂り、老廃物の排出を促しましょう。

好転反応の期間は?

好転反応の多くは、施術後1~3日以内に現れ、3~7日で治まることがほとんどです。
ただし、症状が長引く場合や強い痛みがある場合は、施術者に相談してください。

整体で体を整え、快適な毎日を

好転反応は、体が本来の状態を取り戻す過程で起こるものです。
当院では、患者様お一人おひとりの状態に合わせた施術を行い、体に負担をかけずに回復をサポートします。

もし、施術後の症状や体調に不安を感じた場合は、いつでもお気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

坂野拓也
坂野拓也平岸カイロプラクティック院長
当整体院の代表を務める坂野です。私はこの整体院を通じて、地域社会の健康と幸福に貢献することを目指しています。私自身、長年にわたる施術経験と、カイロプラクティックと東洋医学の統合的アプローチに基づき、多くの患者さんの痛みや不調を改善してきました。
札幌市生まれ札幌育ち
・2008年4月日本カイロプラクティックドクター専門学院 札幌校卒業
・元カイロ学院の直営店 藻岩店 院長
・元カイロプラクティック専門学院 講師
・ディファーシファイドテクニック課程 修了
・アクチベーターテクニック課程 修了
・2016年4月豊平区に 平岸カイロプラクティック 開院
・2017年12月PAAC SOT ベーシック課程 修了。