「肘の痛みが治らない理由とは?内側・外側別の原因と対策を解説」
① 肘の痛みが治らない…その原因、本当に「肘」だけでしょうか?
「また同じ場所がズキッと痛む…」
「動かすたびに違和感がある…」
そんな肘の痛みがなかなか治らない原因、実は肘そのものにあるとは限りません。
痛みの背後には、姿勢のゆがみ、日常のクセ、さらには内臓の不調や気血の巡りの乱れが関係していることもあるのです。
このブログでは、西洋医学と東洋医学の両面から、肘の痛みの原因と改善へのヒントをお伝えします。
② なぜ肘の痛みは“治りにくい”のか?~西洋医学の視点から~
肘の痛みと聞くと、多くの方は「肘の使いすぎ」や「炎症」を思い浮かべるかもしれません。
しかし、実際には肘に負担をかける“原因”はもっと別のところにあります。
- 猫背などの悪い姿勢
- 肩や手首の動かし方
- 長時間のデスクワーク、スマホ、スポーツなどの日常的な動作
痛みを「その場だけ」抑える対症療法では、根本改善にはつながりません。
大切なのは、肘に負担をかける原因を見つけ、身体全体の使い方から整えることです。
③ 東洋医学で見る「肘の痛み」|気血の滞りと経絡の乱れ
東洋医学では、「痛み」は体内の“気”や“血”の流れが滞ることで起こるとされています。
肘には複数の重要な経絡が流れており、とくに関わるのが以下の3つです
- 手の陽明大腸経(外側)
- 手の太陰肺経
- 手の少陽三焦経
そして内側では、
- 心包経、心経
これらの経絡の乱れや気血の滞りが、肘の痛みとして表れることがあります。
また、気虚(エネルギー不足)・血瘀(血の巡りの悪さ)・寒湿(冷えや湿気)といった体質的な要因も、痛みの背景にあることを見逃せません。
④ 「外側の肘の痛み」の原因と対処法|テニス肘とは?
▷ 原因と特徴(西洋医学)
上腕骨外側上顆炎(テニス肘)**と呼ばれるこの症状は、肘の外側にある腱や筋肉が使いすぎで炎症を起こす状態です。
- タオルを絞る
- ドアノブを回す
- ペットボトルのキャップを開ける
などの動作で痛みが出るのが特徴。前腕に痛みが広がることもあります。
▷ 原因と特徴(東洋医学)
「大腸経」の流れが滞ることにより、外側の肘に痛みが出やすくなります。
これは、肩~手首までの気血の流れが乱れているサインでもあります。
▷ 対処法
- 肘だけでなく、手首・肩・肩甲骨の連動を改善する
- 経絡へのアプローチ(正経・奇経の調整など)で気血の流れを整える
⑤ 「内側の肘の痛み」の原因と対処法|ゴルフ肘とは?
▷ 原因と特徴(西洋医学)
上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)は、前腕の筋肉(特に回内筋・屈筋群)を使いすぎることで炎症が起こります。
繰り返し物を持ち上げる、ねじる、押すなどの動作が引き金に。
▷ 原因と特徴(東洋医学)
内側の肘の痛みには、「心包経」「心経」などの経絡の滞りが関係します。
また、ストレスや感情の抑圧により気滞・血瘀が起きると、肘にも影響を与えることがあります。
▷ 対処法
- 肘だけでなく、ストレスや自律神経の乱れへのアプローチも必要
- 呼吸・頭蓋骨の調整、内臓調整など、全身のバランスを整えることがカギです

⑥ 整体と東洋医学の合わせ技で、肘の痛みを根本から改善するには?
肘をただマッサージしても、良くならない理由。
それは、痛みの本当の原因が肘以外の場所にあるからです。
整体では以下のようなアプローチを行います
● 整体で見るべき3つのポイント
- 骨盤・姿勢のゆがみ
- 肩甲骨と肩関節の動き
- 重心バランスや体の使い方のクセ
● 東洋医学的アプローチ
- 経絡(気の流れ)の調整
- 内臓や自律神経の状態に合わせた施術
- 身体の内側から“治る力”を引き出すサポート
⑦ こんな症状は要注意!すぐに専門家へご相談ください
以下のような症状がある場合、早めの対処が重要です。
- 湿布・サポーター・安静でも改善しない
- しびれや、力が入りにくい
- 夜中にズキズキと痛む
- 肘以外の肩や手首にも痛みが広がっている
- 忙しくて休めない中で、慢性化している
⑧ 【まとめ】西洋×東洋の視点で、「不調に負けない身体」へ
肘の痛みは、「肘そのもの」だけを見ていては、根本解決にはつながりません。
西洋医学での構造的な理解に加え、東洋医学での気血・体質・内臓の観点からアプローチすることで、
より深い改善が見込めるのです。
何度も繰り返す肘の痛みに悩んでいる方は、
一度、「肘以外の原因」を見直してみませんか?
整体と東洋医学の力で、“痛みに振り回されない身体”を一緒に目指しましょう。
投稿者プロフィール

- 平岸カイロプラクティック院長
-
当整体院の代表を務める坂野です。私はこの整体院を通じて、地域社会の健康と幸福に貢献することを目指しています。私自身、長年にわたる施術経験と、カイロプラクティックと東洋医学の統合的アプローチに基づき、多くの患者さんの痛みや不調を改善してきました。
札幌市生まれ札幌育ち
・2008年4月日本カイロプラクティックドクター専門学院 札幌校卒業
・元カイロ学院の直営店 藻岩店 院長
・元カイロプラクティック専門学院 講師
・ディファーシファイドテクニック課程 修了
・アクチベーターテクニック課程 修了
・2016年4月豊平区に 平岸カイロプラクティック 開院
・2017年12月PAAC SOT ベーシック課程 修了。
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