病院で『腰椎椎間板ヘルニア』と診断されたけど違う⁉ 本当の原因と改善方法を解説

1、椎間板ヘルニアとは


背骨の間のクッション材である「椎間板(ついかんばん)」が変形して飛び出し、
神経を圧迫して、腰から足にかけて痛みや痺れを伴う症状です。
症状例として、ある日突然痛みを感じたり、痛みが落ち着いてくると次第に足に
びれが出てくる。
または、重たいモノを持ち上げてぎっくり腰をした後から症状がでてくる、
そのような経過をたどることが多いです。


2、ヘルニアのタイプ

①膨隆(ぼうりゅう)

椎間板がわずかに膨らんでいる状態です。
椎間板の外側の線維輪が押し出されて膨らんでいるものの、まだ破れてはいません。
症状が出にくい場合もありますが、軽い腰痛を感じることがあります。


②突出(とっしゅつ)

椎間板がさらに押し出され、線維輪が大きく膨らんでいますが、まだ完全には破れていない状態です。
膨らみが神経に触れると、腰痛や足のしびれなどの症状が現れやすくなります。


③ 脱出(だっしゅつ)

椎間板の線維輪が破れ、中の髄核(軟らかい部分)が外に飛び出してしまう状態です。
神経を圧迫しやすく、強い腰痛や足のしびれ、痛みが出やすいです。


④遊離(ゆうり)

髄核が完全に飛び出し、椎間板から離れてしまった状態です。
神経を強く圧迫することがあり、激しい痛みやしびれ、場合によっては麻痺が出ることもあります。

病院では神経を圧迫して、膀胱障害や直腸障害が出ていて生活に支障が出ている
場合に手術を検討する。そうでない場合は『経過観察』と言われる。
だが、患者は『痛み』に困っている為、経過観察と言われても納得いかないわけで
す。

3、椎間板に負担のかかる姿勢

いろいろな態勢を数値で表すとわかりやすいと思います。
先ず、立っている姿勢が標準値の 100 だとします。

続いてやや前かがみで、

50%増加します。
続いて前かがみ+荷物を持つ動作で、

立ったままで100とすると、
立位+前かがみ+荷物=なんと100%以上負担増です。

デスクワークのみなさんが座りっぱなしの態勢は、
立っているとき100だとすると、

座り姿勢は40%増加し、
そのまま前傾姿勢になると

85%増加です。
座っているとラクに思えますが、前傾を加えた姿勢は
腰が悲鳴をあげそうです。
さらに

座り+前傾+荷物 で、175%増加。
悲鳴を通り越して、絶句になりそうです。
これらの姿勢をしているかたは直ちに気を付けてください。

ちなみに、ラクな態勢は

横向きや、仰向けが負担のない態勢になります。

4、当院ではなにをするのか


患者さんは、自分はヘルニアだと思い込んで来院される方が多いのですが、
もし違う原因があるときに、検査をすると“股関節”に原因があることがほとんどです。
腰の動きというのは、大半が股関節に依存していて、
反る・かがむ・ひねる 動作のメインは股関節で、
あまり可動性のない腰をたくさん使ってしまった場合に症状に繋がるとかんがえます。

5、本当に腰椎椎間板ヘルニアだった場合のセルフケア

腰椎椎間板ヘルニアの患者さんに必ず自宅でやってもらうセルフケアがあります。
椎間板が圧迫されている状態なので、
うつ伏せで、バスタオルを2~3枚ぐるぐるに丸めて、
圧迫を受けているあたり(おおよそおへその下)に入れます。


このような態勢をとることで、椎間板がうけているストレスを逃がし、
症状の緩解をはかります。

腰椎椎間板ヘルニアで手術を受けたくない方、
症状があって病院で様子をみましょうと言われた方、
そもそも腰の調子が悪い方は、一度ご相談ください。
お待ちしております。

投稿者プロフィール

坂野拓也
坂野拓也平岸カイロプラクティック院長
当整体院の代表を務める坂野です。私はこの整体院を通じて、地域社会の健康と幸福に貢献することを目指しています。私自身、長年にわたる施術経験と、カイロプラクティックと東洋医学の統合的アプローチに基づき、多くの患者さんの痛みや不調を改善してきました。
札幌市生まれ札幌育ち
・2008年4月日本カイロプラクティックドクター専門学院 札幌校卒業
・元カイロ学院の直営店 藻岩店 院長
・元カイロプラクティック専門学院 講師
・ディファーシファイドテクニック課程 修了
・アクチベーターテクニック課程 修了
・2016年4月豊平区に 平岸カイロプラクティック 開院
・2017年12月PAAC SOT ベーシック課程 修了。