背中の痛みの原因は姿勢・内臓・自律神経?知られざる3つの引き金

背中の痛み、なぜ繰り返すの?

「何もしていないのに背中が重い」
「肩甲骨の内側がズーンと痛む」
「マッサージしてもすぐ戻る…」

そんなお悩みを抱えていませんか?

実は、背中の痛みは単なる“筋肉のこり”だけが原因ではありません。
一見無関係に思える「姿勢」「内臓」「自律神経」が、深く関係しているケースが多いのです。

今回は、この3つの視点から、慢性的な背中の痛みの“本当の原因”を紐解いていきます。


1. 姿勢の乱れが引き起こす背中の痛み

猫背や反り腰、巻き肩。
これらは現代人の多くが無意識にとっている姿勢です。

座りながらパソコンを長時間使うことで、背骨や肩甲骨の可動域が狭くなり、筋肉が常に緊張状態に。
すると、血流が悪くなり、酸素や栄養が届きにくくなります。
さらに、背骨のS字カーブが強いタイプの方はそれが強調されやすいです。
逆に背中を丸めた方がラクになる。
その結果、疲労物質が溜まり、「痛み」として現れるのです。

姿勢の乱れは単なる見た目の問題ではなく、背中の機能低下=痛みの引き金にもなっているのです。


2. 内臓の不調が“背中”に出ることも

「え?内臓の不調が背中に関係あるの?」
と思われるかもしれませんが、背中の痛みは内臓のSOSサインとして現れることがあります。

たとえば、

  • 肝臓 → 右の背中の痛み(肩甲骨の下あたり)
  • 胃や膵臓 → 背中の中央部の鈍い痛み
  • 腎臓 → 腰に近い背中側に重さや鈍痛

これは「内臓体性反射」といって、内臓の不調が背中の筋肉や皮膚に反射的に影響を与える現象です。

特に、東洋医学では「内臓と背中はつながっている」という考えがあり、背中の痛みを見極めることで、体内の不調を見つけ出すこともできるのです。


3. 自律神経の乱れと背中の痛みの意外な関係

慢性的な疲労や不眠、ストレスが多い日常…。
それが実は、背中の痛みにつながっていることも。

ストレスがたまると、自律神経のうちの「交感神経」が優位になります。
この交感神経は、血管を収縮させ、筋肉を緊張させる働きがあるため、
背中や肩周りの筋肉がガチガチにこわばる原因にもなります。

また、呼吸が浅くなり、酸素が全身に行き渡りづらくなるため、背中の疲労もたまりやすくなります。

東洋医学ではこの状態を「気の停滞」や「肝の不調」と捉え、背中に現れるサインとして重視しています。
背中にもたくさんの経絡があり、滞ると背中の不調として現れます。


整体で根本から改善するには

痛みを感じる場所だけを揉んだり、湿布を貼っても、なかなか良くならない方。
それは、“本当の原因”にアプローチできていないからかもしれません。

当院では、以下のような視点からアプローチを行います。

  • 姿勢や骨盤のゆがみをチェックし、体の土台を整える
  • 背中の緊張だけでなく、お腹を触って背中などの経絡の流れを確認
  • 呼吸の深さや自律神経のバランスを見て、全体の巡りを整える

一人ひとりの体の声を丁寧に聴きながら、
「痛みを感じにくい身体=回復力のある身体」へ導いていくことを大切にしています。


まとめ|背中の痛みは、身体からのサインです

背中に出る痛みは、体の深層からのメッセージかもしれません。

  • 姿勢の乱れ
  • 内臓からのサイン
  • 自律神経の乱れ

これらを放っておくと、痛みは慢性化し、呼吸の質や睡眠、メンタルバランスにまで影響を及ぼすこともあります。

「ただのコリだと思っていた背中の痛みが、実は身体の声だったんだ」と気づくことで、
不調の連鎖は止められます。

あなたのその痛み、今こそ見直してみませんか?
まずはお気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

坂野拓也
坂野拓也平岸カイロプラクティック院長
当整体院の代表を務める坂野です。私はこの整体院を通じて、地域社会の健康と幸福に貢献することを目指しています。私自身、長年にわたる施術経験と、カイロプラクティックと東洋医学の統合的アプローチに基づき、多くの患者さんの痛みや不調を改善してきました。
札幌市生まれ札幌育ち
・2008年4月日本カイロプラクティックドクター専門学院 札幌校卒業
・元カイロ学院の直営店 藻岩店 院長
・元カイロプラクティック専門学院 講師
・ディファーシファイドテクニック課程 修了
・アクチベーターテクニック課程 修了
・2016年4月豊平区に 平岸カイロプラクティック 開院
・2017年12月PAAC SOT ベーシック課程 修了。